鍼灸マッサージ院ミモザです。

ツボという言葉は一般的なものとなっています。経穴と呼ばれるこれらも国によって表記が違います。

日本や中国には漢字というものがあり、ツボも漢字で表記されています。しかし、これは国際的には稀なことで、多くの場合、ツボは漢字ではなく、英数字で示されています
例えば、手陽明大腸経にある曲池(きょくち)は肘の外側、肘を曲げてできる皺の際にツボを見つける事が出来るのですが、国際的には、”LI12という事になります。LIは英語で大腸は”Large Intestine”なのでその頭文字のLI、12は大腸経の流れが人差し指から始まりますが、そこから数えて12番目のツボが曲池なので、LI12となります。
確かに、どの経絡に所属している何番目のツボという点では把握しやすいかもしれませんが、曲池という漢字を使う事でそのツボの特徴を示しています肘を曲げた時に出来る皺の際が陥凹してその様が池の様という事で曲池。また、漢字がそのツボの性質をあらわす事もあります。同じく大腸経の温溜(おんる)というツボがあります。「温」は温和、温かいという事ですし、「溜」は流れる、流すという意味を持っていますので、温溜はその経絡を温め、冷えを取り除き散じる力がある「温経散寒」の作用があるところからその名前が付けられたと言われています。

いずれにしても、漢字による表記は必ずそのツボに作用や位置の特徴を示していると言えます。

ツボに関しては、それぞれの性質を調べると面白いのですが、今回は自律神経に影響を与えるであろうツボをご紹介します。
これを書いている週末がかなり冷え込むようです。自律神経とは交感神経と副交感神経を併せて自律神経と言います。これは内臓などのコントロールを自律的に行っているのでこの名前が付いています。自律神経のバランスを崩す原因は様々です。ストレスや睡眠不足、気温など。
今週末の冷えは温かさに慣れてきている体には少々きついものです。自律神経は1日の気温差が8℃以上になると交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行かずバランスを崩しやすくなると言われています。様々な要因でバランスを崩す自律神経、しかしそれは体の調子を整えるカギにもなります。
そんな自律神経を整えるツボはたくさんあるのですが(もしかしたらほとんどのツボがその役割を担っているかもしれませんが)、今回は「大陵(だいりょう)」「陽池(ようち)」「神門(しんもん)」をご紹介します。

自律神経 つぼ

すべて手首にあるツボです(説明の最後に「経」の時が消えてます。すいません)。1番左の絵は手の少陰心経、この中で赤い丸印が「神門」になります。真ん中が手の厥陰(けついん)心包経で、赤い丸が「大陵」。そして、一番右側の絵が手の少陽三焦経で、赤い丸が「陽池」となります。
この3か所のツボに出来ればお灸(センネン灸でもかまいません)を使って日々の自律神経の働き、バランスを整えセルフケアの一環にしていただくと良いと思います

以下は3つのツボの説明になります。ご興味のある方は是非お読みください。様々なセルフケアを覚えておき、ご自身にあったもので体調管理に役立ててみてください。

神門:もともと心経は、五臓の心の流れですが、心は神つまり精神をつかさどるとなります。心を蔵する流れですから、本来五臓六腑の五臓は五蔵の方が正確な意味を示しています。精神的な活動が肉体に影響を与え、精力につながります。このような流れの中で、特に原穴というその流れ(経脈)のおおもとにあたるツボが「神門」になります。精神活動=神=心の出入り口(門)なので神門。精神的な安定をもたらしたり、不眠を治したり、物忘れなどを改善する作用があります。

大陵:さきほどの心、そしてこれは心包。字のごとく心を包み守るものという意味合いですが、西洋医学的には心膜という心臓を包むものがこれにあたるという場合もありますが、やはり中国的な思想ですので、心は『君主の官』と言われるのですが、この君主を守るもの大臣・宰相という立場でしょうかこれが心包にあたります。心と同じく精神的な状態をあらわしていますが、この流れの原穴が「大陵」にあたります。神門と同じ働きを持ち、心を守りながら活動しているのでツボも神門を補佐しているところがあります。加えて、妊娠初期のつわりなどにも有効なツボです。

陽池:これは手の少陽三焦経のツボです。三焦というのは先ほどの心包と共に、現代医学的には「これ」という臓器はありません。もともと東洋医学の臓腑は、形だけでなく、その機能に重きを置いているので、臓器がなくとも、その作用として、三焦は胸から頭(上焦)、胸からおへそ(中焦)おへそから恥骨エリア(下焦)の3か所に流れるエネルギーをしめしています。体をめぐるエネルギーが滞りなく流れる事が大事という事です。陽池はその流れの原穴です。体を流れるエネルギーがスムーズに流れるようにしていく作用と筋肉の作用をのびやかにして、関節の動きをスムーズにする舒筋活節という作用を持っています。