前回、前々回と足首の捻挫について書きましたが、今回は子供の養生方法続編です。

今回はチリゲの灸というものです。これは、いわゆる癇癪持ちのお子様に対して行うお灸なのですが、ご自宅ではお灸は難しいですし、子供は黙って座ることはしてくれません。お灸を行う事は火傷を負わせるリスクがありますので、お母さん、お父さんのお手を拝借します。

チリゲの灸

チリゲの灸とは、古くは「散り気」とも書いたとされています。別の見解では「智利介」とも書かれています。鬱滞した気を散らせる効果があるために「散り気」とされているのが一般的なのかもしれません(鍼の名人、沢田健先生は「智利介」を「智の利をたすける」という意味合いで頭脳が良くなるツボとして解釈されてもいました)。

いずれにせよ、このツボは、神経性諸疾患や呼吸器疾患、そして小児病によく使われるツボです。

具体的にはチリゲの灸は「身柱(しんちゅう)」というツボに行う灸のことです。この身柱は第3、4胸椎の間にあるツボです。

ここと示しても、特に子供の背中などは明確にわかることが少ないので左右の肩甲骨の間にある背骨で上の方にあるというぐらいでも自宅でやる場合は結構です。

余談ですが、この背骨と背骨の間にあるたくさんのツボの中で、身柱とともに、温めてあげると全身の養生になる所がもう1つあります。それは腰にある「命門」というツボです。

この命門と身柱にお灸をすることを「命柱の灸」と言い、これもまた子供の成長や癇癪には有効です。

手当

身柱に対して、お灸は先述したように火傷のリスクがありますので、手のぬくもりを与えてあげてください。お母さん、お父さんの手を自分自身でこすってしっかりと温めたら、おおよそ身柱だなというところに手を当てるだけです。

お子様とスキンシップを取る一環でご両親の手の温もりを背中に与えてあげてください。

疳の虫、癇癪はやはり神経過敏なお子様がなりやすいです。手を当てたからと言ってすぐにそれらが改善することは考えられません。根気よく、お子様とのスキンシップを第一に考えてやってみてください。