「冷え性」の原因は様々です。東洋医学的にみると「陽虚」「血虚」「瘀血(おけつ)」による冷えが一般的です。今回はこれらの記事ではなく、冷え性と腸の関係について考えてみようと思います(今回は確たるエビデンスがある内容ではなく、これまで臨床を通して「こういうことが言えるのではないか」という事を書いています)。

冷え性と腸内環境

冷え性に言えることは末端の血流の不足も原因として考えられます。女性は男性に比べて筋肉量が少なく、筋収縮による血液循環に不足を生じやすいから女性は冷え性になりやすいという見解もあります。血液の状態が悪い、いわゆるドロドロの血液というものも血流、とくに末端部の血流に問題を出してしまう事もあります。

今回はこの「ドロドロ血液」を作り出してしまう要素の1つに腸内環境の悪化があるのではないかという点で書いてみます。

腸内環境

腸内環境は腸内の最近の性質とその比率で話されることが多いです。善玉菌、悪玉菌、そして日和見菌です。これらのバランスが崩れることで腸内環境は崩れやすくなります。

一般的な比率は善玉菌:悪玉菌:日和見菌は2:1:7が良いとされています。

もし、ここで悪玉菌の比率が多くなっている腸内環境があるとすると吸収されるべき物質のなかに悪玉菌の代謝によって体にとって有害なものが発生しており、この有害なものも腸壁を介して血液の中に溶け込むのではないでしょうか。

この有害物質を含んだ血液がいわゆる「ドロドロ血液」の一因になるかもしれません。

腸内環境を整えるには

内側からのアプローチとしては、乳酸菌やビフィズス菌、オリゴ糖、水溶性食物繊維を普段から多めにとる生活にすることが挙げられます。善玉菌、悪玉菌、乳酸菌、ビフィズス菌などに関しては以前書いたこちらのブログを参考にしてみてください。

参考ブログ:腸と健康

食物繊維を多く含む食材の中でも水溶性食物繊維を多く含むというものは結構少ないものです。イメージはネバネバ系の食べ物、海藻などです。フルーツで水溶性食物繊維を取ろうとしても実はちょっと難しいものです。しかし、ドライフルーツの場合はこの水溶性食物繊維が増えることが分かってきています。バナナを例にとってもドライフルーツの場合およそ20倍に増える事が分かっています。しかし、バナナ一本分のドライフルーツとなると相当量になりますので、例えばヨーグルトに混ぜる際にはドライフルーツを使うなど工夫してみてください。

外側からのアプローチは適度な運動や入浴方法によってお腹を温めてあげる事が考えられます。

まとめ

様々な要因が考えられる冷え性ですが、その1つに腸内環境の面から今回は考えてみました。

腸内環境が悪くなる、悪玉菌の代謝による有害物質が出来上がることで腸から血液に有害なものが溶け込み、血液の状態を悪くするのではないかという予測から、腸内環境を整える事が、血液の状態を良くし、結果として血流改善から冷え性対策になればよいと思います。

腸内環境を良くするためには、適度な腸内細菌のバランスを保つこと。それには乳酸菌やビフィズス菌、オリゴ糖、水溶性食物繊維を多めにとるように日々工夫してもらうことが大事です。また、外からは運動や入浴、そして腹部のマッサージなどでサポートしてあげることなどが対策として考えられます。