前回は腸内環境を整えるのにビフィズス菌や乳酸菌の話を少し書きました。今回は赤ちゃんの便秘について。

赤ちゃんの腸内細菌

赤ちゃんの腸内細菌の変化は

生まれた瞬間…ほぼ無菌

生まれて2日間…大腸菌など酸素が好きな菌(この時期は腸内も酸素が多い状態です)

生まれて2日目以降…ビフィズス菌が大半

生まれて3か月以降…ビフィズス菌が大半でも腸内細菌が多様化

ざくっとこんな感じです。生まれた瞬間に外気に触れ、また産道を通過中に膣に常在している菌などを体に取り込みながら、様々な環境の変化に即座にさらされます。取り出してくれた助産師、医師、看護師などに付着している菌も受け取るかもしれません。しかし、母乳を飲むことで母乳を通してお母さんのビフィズス菌などを体に取り入れ赤ちゃんの腸はビフィズス菌が90%ほどになります。2日目から3か月後までの間にも様々な菌を体は受け入れることになりますが、たいていビフィズス菌による免疫力が強いのでビフィズス菌が優位になっています。その後は、母乳由来の菌と食事由来の菌によって、また赤ちゃんの好奇心から様々なものに触れ、舐めることで、菌が多様化していくという事になります。

赤ちゃんの便秘

上に書いたように一般的には赤ちゃんの腸内細菌はおおむね善玉菌であるビフィズス菌が占めています。もちろん、その後悪玉菌もしっかり腸に入り込みますが、悪玉菌も赤ちゃんが受け取る最初の攻撃対象。毒性の弱い悪玉菌が体にいることで、自然と中で戦う力(免疫力)を獲得していきます。(考えたくないことですが、人工的に完全に無菌状態で育てられた赤ちゃんの免疫力はかなり低いと思います。温室育ちが弱いというイメージです。世の中はそう考えると、あまりに「抗菌」という言葉が多いのではないかと感じることもあります。)

赤ちゃんの便秘にも赤ちゃんの月齢を考える必要があります。

2か月まで…授乳量が少ないかも

3か月から6か月…運動量の不足、摂取水分量の不足

7か月から8か月…運動量に対して摂取水分量が不足、離乳食に含まれる食物繊維の低下

ここもザクッと書いてみました。

2か月までは特に母乳に含まれるオリゴ糖やビフィズス菌が影響を与えることも考えられます。先ほど赤ちゃんの腸内細菌を書きましたが、この時期は大半、赤ちゃんの腸内細菌はビフィズス菌でした。となると、例えば脂質を過剰摂取しているお母さんの母乳は赤ちゃんにはちょっと好ましくないことがあります。母乳に含まれる炭水化物の大半が乳糖です。しかし、脂質が多くなれば乳糖はその比率を落としてしまいます。乳糖はビフィズス菌の餌のようなもの、赤ちゃんの腸内細菌のバランスを考えるときにはお母さんの食べる食事を脂質よりも穀物米などを含んだ炭水化物や食物繊維、植物性乳酸菌などを考慮した食べ物にしてみる事や、なかなか母乳では実際に飲んでいる量は図れませんので、ミルク(最近のは様々なオリゴ糖もふくんだものが大半です)によって不足しているであろう摂取量をカバーしてもいいかもしれません。だいたいの目安としては生後1か月くらいは1日120ml、2か月くらいは200ml/日くらいは必要です。

少しずつ体を動かし始める頃になる(3か月以降)と動きながら腸へ刺激にもなりますが、動かすこと減らしてしまうと腸も刺激が少なくなり便秘になってしまいますし、水分の不足も考えられます。

離乳食が始まればその内容にもよりますので、食物繊維を摂れるような工夫がほしいところです。

赤ちゃんのマッサージ(ベビーマッサージ)も有効かもしれませんが、ベビーマッサージの意義をお母さんやお父さんと赤ちゃんのコミュニケーションツールと考えているので、あくまで個人的な意見ですが、体調管理を図るためにベビーマッサージをすることは疑問です。それでも、生後3か月くらいから動きが活発化している中で腸への刺激という点では「の」の字のマッサージはいいのかもしれませんが、やはり、運動と水分、そしてお母さんの食事環境やストレスなどを一度考えてみて改善できるのであればそこから取り組んでみてはいかがでしょうか?

ベビーマッサージに関するブログはこちらから

まとめ

赤ちゃんの便秘、それも離乳食前まではやはり、母乳やミルク、水分摂取量などが大きな影響を与えます。まずは母乳中心であるならば、お母さんの食事を見直してみて脂質過多にならないように注意してください。また、ミルクとの併用も絶対悪ではないですし、母乳を飲ませて、なおミルクを欲してごくごく飲んでいるならば母乳による摂取量が足りていないのかもしれませんので飲ませてあげてください。

赤ちゃんの便秘は珍しいことではないです。まずは身近にできることをやってみてください。