鍼灸マッサージ院ミモザです。

こうやってブログを書いている時もそうですが、目の疲れを感じることは日常的にあることだと思います。

今日は目の疲れや老眼などに効くツボをご紹介できればと思います。目の疲れというものは目を動かすための筋肉が疲労している事によるもの、首や肩の筋肉の緊張によるもの、そしてビタミン不足など様々な要因が重なっています。
首や肩の筋肉はストレッチなどが有効ですが、目を動かす筋肉はストレッチというわけにはなかなか行きません。しかし、パソコンを凝視していたり、テレビ、携帯など決まった距離で決まった焦点を固定的に見続けることは目の動きを制限して疲れ目を更に助長してしまいますので、出来れば一端視点をずらしたり、立ちあがって全身のストレッチなどをする事は大事な予防策です。
その他、お風呂にゆっくりつかったり、運動で筋肉を動かす事もいいですし、目にはホットタオル等を当てておくのも有効です。

それでも目の機能というものは、生活環境以外に加齢によっても衰えていきます。まず、目の構造から。

目の構造

脳に入る情報のうち7,80%は目からの情報と言われています。裸眼で何かを見た時に遠くのものがぼやけたり、しっかりと見えない状態が近視、遠くのものは見えても近くのものが見えなくなるのが遠視という状態です。どちらも本来は目の水晶体というレンズが働いて本来見えている画像を目の裏の網膜という所にぴったりと焦点が合えば問題ないことですが、それがうまく働かず焦点が網膜の手前で結ばれてしまう(近視)、もしくは網膜よりも後ろに焦点が合う(遠視)事によって起こります。特に早いと40歳代で始まるのですが、水晶体の柔軟性の低下や水晶体を厚くしたり薄くして屈折率を変えていく毛様体筋の働きの低下によって焦点が後に行くことで近くのものが見えずらくなる、いわゆる老眼という状態に悩まされる方もおおくいらっしゃいます。老眼鏡は水晶体の屈折率の低下を補正することで、近くのものを見えやすくするものです。もちろん、老眼は自然の生理反応という事なので仕方のないことではあります。しかし、適切に目の疲れをケアしていくことでその状態を緩やかにする事は可能だと思います

先ほどのストレッチや温熱による血行改善もいいですが、ここからはツボについて触れてみようと思います。
目の周りにはたくさんのツボがありますが、疲れ目や老眼対策に有効なツボは以下のようなところです。

目の周りのツボ

まゆ毛の真ん中くらいにある「魚腰(ぎょよう)」、目の際の外側にあるのが「絲竹空(しちくくう)」、内側には「晴明(せいめい)」、こめかみのところには「太陽」、まゆ毛の内側の際にくぼみを感じるかもしれませんがそこが「攅竹(さんちく)」、そして目の骨のくぼみには「承泣(しょうきゅう)」と、数多くのツボがありそれぞれ目に効くツボとされています。ゆっくり決して強くではなく心地よいと思えるくらいの刺激で押してみると良いでしょう。できればその後で手の平で目の上を覆い、目を閉じながら手の平で温めてあげるようにしてあげるとツボ押しと温熱を両方与えられると思います。
この他、耳たぶの真ん中には目の反射区ですので、耳たぶをゆっくりマッサージしてもいいです。また、特殊な奇穴として「老眼点」というツボが手の平の小指の付け根にあります。

老眼点

手の平も全身の反射区がありますが、手をマッサージする一環でこのツボをゆっくりと刺激してみてください。

さて、ツボにはそれぞれ効果効能そして性質があります。しかし、目にいいとされるツボを刺激するだけではなく、もっと全身的に考えると、東洋医学において目に影響を与えるのは肝という事になっています。そこで肝の作用を強める事も是非取り入れてみてください。またと一緒にも組み込むと良いと思います。東洋医学には「肝腎同源」という言葉があります。どちらも源は一緒という事ですが、それでなくても、例えば加齢による目の機能が低下するという事は、加齢によって先天の氣(両親から受け継いだおおもとの氣)が減ってきている事を示していますし、それをつかさどるのが腎です。そこで、腎と肝に関わるツボも簡単にご紹介しておきます。

jinnkyo

この人体図にある黒い線は腎経の流れですが、鎖骨の下あたりには「兪府(ゆふ)」、内くるぶしとアキレス腱の間に脈の触れるところがありますが、そこは「太谿(たいけい)」、その太谿から上に指5本分行ったところには「築賓(ちくひん)」というツボがあります。これらはすべて腎経のツボですので、この3点も目のツボを刺激するセルフケアの際に同時にゆっくりと押すと腎経の働きを助ける事が出来るかもしれません。もう1つ、足の甲、親指と人差し指(足なので本来は第2趾と呼びますが)の骨の間には「太衝(たいしょう)」というツボがあります。これはこの図では唯一、肝経のツボですがここも刺激しておくとよいでしょう。
ツボ押しだけではなく、肝経を滋養するのは酸味のある食べ物、腎経を滋養するのは塩味の食べ物です。食べ過ぎは良くありませんが、これらもうまく摂って内側からサポートしていただくと良いと思います。

目の疲れを軽減していくことは首や肩の状態を良くすることにもつながります。出来ることから少し取り組んでみてください。