鍼灸院において骨折に対しての施術は直接的というよりも間接的な方法となります。大概、骨折をしてしまったら、整形外科に行きますし、もしくは、整骨院などで整復してもらうこともあるでしょう。整復の後は処置として処置してギプスなどによって患部とその患部に関係するエリア全体が固定されてしまいます。

このようなケースでは当然患部にアプローチはできませんので、他の関連している部分への施鍼、施灸となります。鍼は個人ではなかなかできないことですが、お灸は薬局に行けばセンネン灸なども購入できますので、セルフケアの一環として後ほど書いてみようと思います。

西洋医学的な考え方

もし、骨折を起こしてしまったときに、現代医学的と言えばいいのでしょうか西洋医学的と言えばいいのでしょうか、これらの医学的な考え方としては、患部の処置後は安静、そして動かせる部分の弱体化を防ぐリハビリが行われていきます。

当院では、特に重要視していることは骨折を起こした動作、原因です。交通事故もあるでしょうし、ジャンプして着地したら折れることもあるでしょう。重要なのは、どの方向から、どの角度から衝撃が加えられたかという事です。衝撃の方向性によって、どのようなところにインパクトが入り、緊張が生まれてしまうかを理解したうえで、そのインパクトによる緊張をほぐしつつ、体全体のバランスを整えるようにしていきます。これによって患部以外での余計なアンバランスを軽減させつつ、可能であれば骨折を起こした部分に関係、つながりのある筋肉や組織に刺激を与え患部の緊張を緩めていくことになります。

東洋医学的な考え方

東洋医学では、骨は腎と関係が深いとされています。そこで腎経という経脈に直接、または腎経に影響を出している他のながれに施鍼、施灸をしていくことで、腎経をはじめとする五臓の流れを整えていくことになります。筋肉や靭帯にかかわる臓器としては肝が考えられますので、肝も同様に着目をしていき、余計な緊張をとることを目的にしていきます。

骨会と髄会

東洋医学にはツボというものがありますが、それらの内で特定の組織の気の流れを集約しているような性質を持つツボがあります。それが八会穴と呼ばれるものです。血の流れに影響深い部分を血会(けつえ)、気の流れと関係が深いのが気会(きえ)という具合です。

この中で骨と髄に関係があるのが、骨会(=大杼)と髄会(=懸鐘)です。

大杼(だいじょ)の位置は首の背骨を触っていくと一番目立つ骨のでっぱりがあります。そこが第7頸椎という首の骨ですが、その下から胸の背骨(胸椎)が始まります。でっぱりの骨から下に1つ目と2つ目の間の両サイドおよそ1,2cmのところに大杼があります。

懸鐘(けんしょう)は外くるぶしから指4本分上のあたりです。

これらに温かいと感じるくらいまでお灸をしてみてください。火事や火傷には十分注意してください。センネン灸をするときは灰皿や耐熱ガラスなど外したお灸を置けるものを用意してから行ってください。