更年期障害は、特に女性におおく、それは性ホルモンの影響と女性器の機能低下が原因となるからです。今回は、更年期障害に対して、ご自身でできるセルフケアをツボ押しの観点で書いてみます。

更年期障害(西洋医学)

西洋医学的な更年期障害は主に45歳から55歳くらいまでを更年期として、性ホルモン、エストロゲンの低下を原因として自律神経系や精神的ストレスに負担をかけることで様々な症状が出ることを説明しています。

単純に書くと、脳の視床下部というところから卵巣にエストロゲンを分泌しなさいという指令が出てきます。しかし、卵巣の機能が低下してきた状態ではエストロゲンは作り出せません。すると、脳は指令を出したのに、エストロゲンが増えないことでさらに分泌しないさいと、再度指令を卵巣にあたえる。しかし、やはり出ない。脳の視床下部は体のその他のバランスも調整しているところです。ここがうまく働かなくなると自律神経などにも影響が出てくるという事になります。

そこで1つのアプローチとしては対外的にホルモン療法を行うことで、エストロゲンの低下による影響を緩和させつつ体を順応させましょうという事になります。

更年期障害(東洋医学)

東洋医学では更年期障害をとらえる際に「腎」というものをベースに考えます。東洋医学において女性はその変化を7の倍数で考えることがあります。42歳から49歳くらいが特にこの更年期に相当します。

腎は、体の源、両親から受け継いだ気を蓄えているところです。年齢が進むという事はこの気を消耗しながら生きているという事ですが、その気だけではすぐに気はなくなりますので、呼吸をして、食事をしてそのおおもとの気を補っているわけです。

しかし、先ほどの42歳から49歳くらいになると腎の働きも変化をし、気をうまく回せなくなることで更年期障害のようなことも起きると考えられています(もちろん、いろいろな要素があるのですが。特に漢方では気、血、水の問題としてとらえることもあります。)。

腎から見た更年期障害

・心腎不交証・肝腎陰虚証・腎陰虚証・腎陽虚証

これらが腎の問題からくる更年期障害のタイプです。なんだか難しいイメージですが、要は、これだけ、腎のバランスの崩れのタイプがあるということです。これらを詳しく書くと大変なので、まずは腎をベースにした養生法、ツボ押しを書いておきます。

セルフケア

ツボ押しとしてはたくさんのツボがある中でとりあえずオールマイティーなものはそれぞれの流れにある原穴と呼ばれるものです。

腎の原穴は太谿(たいけい)

肝の原穴は太衝(たいしょう)

心の原穴は神門(しんもん)

太谿は、内くるぶしとアキレス腱の間で脈打つ所です。

太衝は、足の甲側で、親指と第2趾の間で骨と骨の間を足首側になぞって止まる所です。

神門は、手首の内側で小指側にあります。手首を曲げるとできるシワの上に取ります。

どれも図をみておおよそのところで押してみるとツーンと響くような感じがするところで大丈夫です。そこを気持ちいいと感じるくらいの圧で押してみてください。だいたい10秒押したら一回休んで、また10秒押すくらいの感じです。

それと、もう1つ原穴ではないのですが、婦人科系や胃腸のバランスを整えるツボとして三陰交も記しておきます。これは内くるぶしから、指4本上のスネの骨の際に取ります。

いずれも代表的なもので、オールマイティーと書いたように、個々の状況に合わせたものではありませんが、日々のケアとしては使える場所ですので是非押してみてください(お灸でもOKです)。