前回から内臓を冷やさないことをテーマに書いていますが、今回は下半身の冷えに有効なツボのお話です。

ツボ

ツボは東洋医学における重要な体に存在している点のことです。東洋医学では五臓六腑と言われる臓腑があり、それらを結んでいる流れがあります。この流れが経絡です。これら経絡にある特に反応が強いポイントが経穴、ツボです。

経絡は気の流れる道筋ですので、ここに対して特に反応が強いツボは気の流れを改善する作用があるとされています。つまりツボを刺激することはその部分の刺激にとどまらずそのツボが通る経絡の気の流れを改善することで五臓六腑まで影響を与えることができます。

下半身の冷えに効くツボ

特に下半身の冷えを改善するものとして代表的なものが足陽関と三陰交です。

足陽関は膝陽関、寒府とも呼ばれる胆経という経脈にあるツボです。場所は上のイラストの左、32番ですが、探し方は33番から指4本分上です。といっても難しいので、33番は膝の外側を触るとその少し下にゴリっとした骨のでっぱり(腓骨頭)を見つけることができます。この少し前側が33番ですので、シンプルに膝の外側にあるゴリっとした部分から指4本分くらい上のあたりで押してみてズーンとするようなところが32番だと思ってください。

三陰交は、脚の内側にあります。脚の内側のくるぶしから指4本分上でスネの骨の際にあります。この三陰交は脾経という経脈に所属しているのですが、肝経、腎経という脚に流れる経脈も交叉しています。脾経も併せて3つの経脈が交叉するところなので三陰交という名がつけられています。

いずれも起点になるポイントから指4本分上ですので覚えておくと役に立ちます。

足陽関と三陰交

2つのツボはどのような効果の差があるのか、なかなかデータとして検証されているものは少ないのですが、基本的な差としては大きな有意差はないようです。

しかし、これら2つのツボは冷え症を予防させるだけではなく(この点では外気温が低下しても冷え症が悪化しなかったことが検証されています)、その他に、肩こりや口の渇き、イライラを抑えることができることが検証されています。

特に、三陰交は鍼灸師にとって多用することの多いツボです。その効果は様々ですが、当院では安定期を過ぎた後の安産のツボとして(安定期前は逆に堕胎のツボとされています)、また女性の生殖器に影響を与えるツボとして三陰交は有名ですので、生理不順や生理痛などの施術でもアプローチすることが多いです。

ツボへのアプローチ

基本的にはセンネン灸が一番良いのではないかと思います。火事を起こさないように気を付けて使ってみてください。その他、指圧で刺激を入れることもお勧めです。

注意点は、ツボにお灸なり指圧なりしてもすぐには効果が出ません。有意に効果が現れるのが2~4週目くらいの様です。地道に日々のケアとして取り入れてみてください。