むくみ

むくみの原因は様々ですが、状態としては体の細胞と細胞の間にある液体がうまくリンパなどに吸収されないか、されてもリンパ液として循環していない状態がほとんどです。

リンパ節 - コピー (2)

上の図の茶色い管はリンパ管、赤い管は動脈、青い管は静脈です。細胞やそれぞれの血管から出た液体は不要なものがリンパ管に吸収され、最終的にリンパ管が集合して鎖骨の下にある静脈に流れ込んでいきます。

まず、むくみの改善には適度な運動と水分補給が欠かせません。それはこれから書くツボや栄養をいくら生活に取り入れてもそれだけでは改善しない事を意味します。

むくみと運動

リンパ管に入ったリンパ液はもともと血管と違い心臓のようなポンプを持ちません。つまり自力では先ほど書いた鎖骨まで登っていけません。そこでふくらはぎなどの筋肉が収縮することでリンパ管を押し、中のリンパ液を上に上にと押し上げていきます。それだけではなく、呼吸の力によって上に吸い上げられていきます。

運動はこれらを助ける事になります。もちろん、ジョギングのような運動でもいいのですが、普段から少し早歩きにしてみるだけでも初めはいいと思います。

むくみと東洋医学

東洋医学において水分全般は津液(しんえき)と言われます。この内、余計な津液が停滞してしまう事を痰飲(たんいん)、痰濁(たんだく)と言います。ちなみに、漢方では痰飲によってもたらされる体の異常を水毒(すいどく)として扱います。痰は「脾の機能の失調によって生み出される」という言葉もありますが、脾は消化吸収機能を担っていますので、お腹が元気でないと痰は作り出されてしまうという事になります。

この脾を滋養する食べ物は甘味のある食べ物という事になっています。甘味といってもケーキなど砂糖をふんだんに使ったものを食べるというよりも、食材そのものに甘味があるものをチョイスしてください。

脾が元気になる事とと同じく、体にあるツボを刺激して体から余計な痰を出させることもセルフケアとしては良いと思います。

tenntotu

足三里・豊隆

天突(てんとつ)と足三里(あしさんり)、豊隆(ほうりゅう)という3つのツボを示しています。

天突はご自身の胸骨という胸の真ん中にある骨をのどの方にゆっくり触っていくと胸骨の上の部分にくぼみを触れることが出来ると思いますが、そのくぼみの部分が天突というツボになります。

足三里はすねの筋肉を触ってみて(足首を上に挙げると筋肉がでてきやすいです)、その筋肉の上部のあたりにツンと押すと痛みが出るようなところが足三里です。

豊隆は、その足三里が基準になりますが、簡易的に外くるぶしと膝のおおよそ真ん中くらいの高さでスネの筋肉のやや外側に押すと反応がある所、そこを豊隆としてください。

 天突、足三里、豊隆どれも痰を処理するツボ(去痰のツボ)ですが、それぞれには役割があります。

天突は肺や胸にたまった痰(余計な水分)を去らせる効果、足三里は胃やお腹にたまった痰、そして豊隆は全身の痰を去らせる効果があります。

これらのツボをゆっくりと5秒から10秒押し続け、それを2,3度繰り返してください。お灸等も効果的ですのでお試しください。

むくみやすい部分に合わせて使い分けて指圧やお灸を行って頂くと良いですね。

むくみと栄養

むくみの改善に必要な栄養素は「ビタミンB群」「ビタミンC」「カリウム」です。

特に細胞の新陳代謝に必要なビタミンB1とホルモンバランスの乱れから来る女性の生理前のむくみにはホルモンの分泌促進をしてくれるビタミンB6が重要となります。

ビタミンB1は「豚肉」「胚芽米」「ゴマ」「のり」などに含まれています。

ビタミンB6は「干しシイタケ」「かつお」「いわし」「豆腐」「牛乳」などに含まれています。

ビタミンCは免疫力にもつながりますし、体の新陳代謝の働きも助けてくれます。

そしてむくみにおいては、水分摂取の前に体にたまった水分を外に排出しなくてはなりません。それを助ける栄養素がカリウムとなります。利尿作用もカリウムにはあります。バナナや、リンゴ、セロリやジャガイモなどに含まれています。

まずは、適度な運動と食事、そして脾を元気にする甘味、身体の水分停滞の部位によって使い分けていただくツボ療法、そして、必要な栄養素の摂取。できることから始めて梅雨入り前の体調管理に役立ててください。